最近日本でもスペイン料理ブームに乗っかってスペインバルをあちらこちらで見かけるようになりました。
本気か本気でないかはもちろんメニューの看板を見ると一目瞭然です。
「・・・スペイン料理・・・???」というお店が多いののは確かです。
海外の日本料理屋さんもそうですもんね。現地の人たちになじみがなさすぎるメニューだとお店が流行らないので、止むを得ないのかも。
本場スペインの各地方にはどこに行っても必ずバルがありました。
軽食やお酒を提供するのがバル、食堂は”タベルナ”と呼ばれていました。
(食堂なのに”タベルナ”・・・日本人がニヤっとするネタです)
スペイン中で一番働く職種ってバルの人なんじゃ
外出とおしゃべりが大好きなスペイン人ですのでバルは1日中ごったがえし。
朝はコーヒー飲みに、正午前はおやつ食べに(スペインは2時ごろがお昼時)、午後以降は呑んでる人ばっかりです。
若者よりも中年〜お年寄りが多かった印象があります。
紳士も淑女もとにかくよく呑み、よく食べ、よくしゃべる。
注文したい時はかなりグイグイいかないと放置されます。
働くことにあまり意欲の感じられないスペイン人の中で唯一?と言っていいか、バルのお兄さんたちは一生懸命働くので忙しすぎてモジモジしてる人に気を使ってる暇がないのです。
すさまじくちらかる床
バルのお客さんたちはナッツの殻・おつまみとして食べたピンチョスの爪楊枝・パンのクズ・口を吹いた紙ナプキンなどをポイポイポイポイ床に放ります。
たまにお店のウエイターさんがほうきでザーッと掃除しますが、我々日本人にとってはまさしくカルチャーショックの典型例といったところでしょうか。
スペイン人曰く、
「はやっているお店の床はゴミがたくさん、お客さんが入っていない店は床がきれい。なじみでないバルに入る場合は床を見て決める。」
つまりはこの店はウマイという宣伝に協力してやってる、んだそうです。
あれは魔除のためらしい
(たぶん)必ずバルのどこかにぶら下がっているのがヒモで吊るされた”ニンニク”と”トウガラシ”。
こちらは料理に使用するためではなく魔除だそうで。悪魔がこないようにしてるとか。ドラキュラ的な感じなんですかね。キリスト教ですからね。
(何人もアンケートをとったわけではなく、あるスペイン人おじいちゃんに聞きましたので違ってたらあのおじいちゃんも間違ってるということになります)
その土地のバーに行けば文化がわかるなんて話もどこかで聞いたことあります。
スペインへ行かれた際にはどこにでもありますので床が散らかったバルに是非、足を運んでみてください!
※画像は大人の事情でスペインのものではありません。すみません。